桐朋写真同好会

活動内容や撮影のコツなど

スーパーマクロの小咄②

 マクロの続編来ました!

 

 そもそもマクロってなんだっけ?

小さな被写体にぐっと接近する撮影方法のことで、接写なんて言いましたね。

 

 前回は作例3枚くらいでしたので、今回は多めでいきます!

 

 早速1枚目です。3月13日撮影、アジサイの新芽でございます。春の訪れを感じる次第です。今回は背景は暗めで、例のフラッシュで被写体である葉っぱを照らしています。これで緑が強調されている(のかな?)。

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1枚目

およそ1か月前の2月中旬に撮影した、前回の記事の3枚目と比較してみましょう!写真の雰囲気をこの通り少し変化させてみました。それに、何といっても葉っぱの量ですよ。より一層春が来たな~と思わせてくれます。

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参考:前回の3枚目

 

 2枚目も、春の訪れを感じさせるような一枚です。3月上旬に撮影した、満開の桜!ではなく梅です!フォーカスエリアの花の真後ろに太陽が来るようにしました。えぇ、絶対逆光で黒つぶれするでしょ!いや、してそうでしていません!密かにフラッシュをたいて、被写体の花を柔らかく照らしているのです。なので、奥の木は逆光気味で若干暗くなっています。これもまた、梅の花が強調され(ていたら嬉しいと思い)ます。

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2枚目

 

 3枚目は、晴れの日の正午のことです。日当たりのよい窓際で、前回も出てきたシャーペンでおべんきょうしていました。例のシャーペンに日光が当たって乱反射し、ノートにくっきりと小さく虹色が写りました。なんか綺麗だなーと思い、接写して(=小さな虹を接近・誇張させて撮る)みました。勿論虹が主題なので、露出は下げ、虹を強調させました。ノートのドットなどでサイズ感も表したいので、トリミングはしませんでした。※編集は一切しておりません

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3枚目

 

 4枚目は、、、クモの写真です(厳密には芋虫をむしゃむしゃ食べているクモ)!雲の写真の方が良いだって?それは、写真の引き出し方のよって全然違いますよ!写真はそういうものです。一般に空の方より嫌われ気味な蜘蛛ですが、そんなこと言わずに、このスーパーマクロカメラ越しで見てみましょう!マクロだと、基本的に被写界深度が狭まります。さらに、F値も4.9と、高くありません。よって、クモの頭胸部にフォーカスエリアを置き、林内で撮影したので背景は玉ボケということです。これでクモが浮き立ってきませんか?クモが止まっている黒い部分は、ごく普通の手摺りなのですが、単調になるまいと、あえて斜めになるようにしました。ちなみに、このクモは、クモマハエトリといって、なかなかお目にかかれない、美麗なハエトリグモだとか。だからこそ、ちゃんと写真にしておいて良かったー!と思います。

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4枚目

 

 5枚目も、ハエトリグモの写真です。その辺をぴょんぴょんしているクモなんですが、なんか可愛らしいと思いませんか?眼が大きく、そして上を見上げるポーズをあおるように、写真に傾斜をつけてみました(なので手摺が斜めっています)。フォーカスエリアは、、、勿論大きくてくりくりした眼のあたりです。もう一つ、工夫(と言えるかどうか分からない)したことがあるのですが、それは5枚目②と比べてみてください。

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5枚目

上の写真は、下と比べてやや赤味があるの、分かりますか?そう、ホワイトバランスです!これで、写真の色味を変化させることが出来ます。下ではオートですが、温かい感じの写真にしようと、上の写真は太陽光にしてみました。

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5枚目②

 

 おお、つやつやした美しいアリ(なのかな?)!6枚目のこのアリは、樹上性のアリなので、木の幹をうろうろしていました。木の表面にコケが生えていたところでパシャリ!茶色の木の幹に黒いアリ、というのはあまり映えないかもしれないので、緑色を入れてみました。例のフラッシュ光+自然光で、温かい雰囲気を出せたかなーと思います。

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6枚目

 

 もう春ですね。これから、被写体となる生き物がたくさん出てくるので、充実したマクロ写真のブログをご期待下さい(そんなに期待されちゃ困るかも???)。

 

ご精読ありがとうございました。 執筆:Mune T